見た目は新品、中身は老いぼれ。その名は

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わたしが10年近く愛用しているパソコンである。

 

高校生の時に父親が「これから将来きっと必要になる物だ。」と突然買ってくれたものだ。

その時は「おぉ、ありがとー」なんて気軽にもらったが、今思えば決して安いものでは無い。なぜあの時パソコンなんて高価なものをくれたのだろう。

 

それからこのパソコンはずっと相棒だ。 このパソコンはテレビも見れる、それ以外の時にはBGMとして音楽を流し、就職活動では大活躍だった。情報収集はもちろんのこと、バイトから帰ってきて朝の4時までエントリーシート書いたりした。

うっかり途中で寝ぼけたりなんかしちゃったりすると「mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm」。

とりあえずこのパソコンがあったから就職できたと言っても過言ではない。大変ご利益があるありがたいパソコンなのである。

 

ちなみに最近買ったと言ったらわりと信じてもらえそうなぐらいパッと見きれいな白いパソコンだ。 ただよくよく見てみると日焼けして若干クリーム色がかっている。 これは味だ。ヴィンテーーージなのだ。こう言えばだいたいの中古品が救われる。魔法の言葉だ。

見た目は綺麗だが中身はというと、なかなかのおじいちゃんだ。もしかするとおばあちゃんかもしれないが。

使い始めて1時間もするとすぐにブィーーーーーーーーーンて言いだす。疲れたようだ。

それでもあとちょっと、と頑張らせるだいぶ切羽詰っているのかブォーーーーーーーーーって相当鼻息荒くなる。

ダイソン並みの吸引力でもあればこの音も我慢できるのであろう。

ただこれはパソコンだ。ゴミは吸えないし集中できない。

 

そして動きも遅い。ネット上でクリックしてもなかなか画面が切り替わらない。結構なタイムラグがある。

人間でいうと80才ぐらいにはなっているのだろうか。

あとこのパソコンにはクリックとダブルクリックという概念がない。歳のせいかクリックというのが何かを忘れてしまったのであろうか。

というのも選択するためにクリックするとすぐファイルが開いてしまう。コントロールキーで複数選択というのができない。すべてダブルクリックとして認識するのだ。

困ったやつだ。

まぁ、私がどっか設定をいじってしまった可能性が高い。自分が機械音痴であることは今は棚に上げておこう。

 

あとこいつはすぐ寝ようとする。あ、すぐフリーズするのだ。

それで何度か記事を書き直すハメになった。5分に1回は上書き保存しなきゃ安心できない。べつに「心配症で上書き保存は2回するタイプ」とかそんな人間ではないのだ本来のわたしは。 こんなに愚痴ばかり書くとまたいつ不機嫌になるかわからない。

ただメリットもある。(無理やり機嫌とろうとしているわけでは決してないぞ。)

こいつはいつうるさくなるか、フリーズするかわからない。なのでなんとかその前に作業を終わらせてしまおうと必死になるのだ。これで作業効率アップする。ほらみろ、ちゃんと良い面もあるではないか。

 

おそらく全国の家電屋さんが買い替えを勧めるだろう。家電屋じゃなくても、そうニトリの店員でも買い替え提案するであろうレベルにガタがきている。

もう既にパソコンとしての役割は十分果たしてくれたのだこいつは。電化製品としての寿命がきただけだ。お金は掛かるが買い換えてしまえば解決する。

でも、なんだろう。このパソコンは消耗品にしたくないというか。もう思い出の品みたいになっている。 でっかいデジタルフォトフレームのような感じをイメージしてほしい。これを見るだけで色々思い出せるのだ。

ちょっと違うかもしれないし語弊があると思うが、身内が植物状態でなかなか安楽死の選択ができない家族の気持ちというか。そういうのに近いのだと勝手ながら思っている。 ただこれは生きてるわけではない、ただの機械、ただのパソコンだ、それは理解してる、わかっている。 そう、パソコンのためでも何でも無くただ私が執着しているだけなのだ。人間のそれとはまるで違う。

 

そしてあれ、うちのパソコンWindows7っていうのなんですがこれ、なんかサポート?近いうち終わるんですってね。 いや、パソコンの知識はほぼゼロなのでよくわかってないのだが。

サポートが終わるというのはインターネットに繋けるとウイルスに感染する危険がある。という認識だが合っているだろうか。

 

もうこいつはBGMにするしかないだろうか。だいぶ巨大なミュージックプレーヤーだ。でもどちらにしてもきっと手放すことはできないだろう。

それともなんかリメイクできないだろうか。

「なんということでしょう・・・ 老いぼれだったパソコンが、まるでピチピチのアップルウォッチのように生まれ変わったではないか。」

 匠的な。

まぁ、さすがにここまで原型なくすともう普通に「誰?あんた。」状態だ。

 

たった一部だけでも手元に残っていればそれで私は満足するのであろうか。